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created: 2026-02-24T11:38:22.032Z
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modified: 2026-02-24T22:51:54.159Z
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# 思想的な背景

garden.ooo がどこから来たのか。直接的な先行プロジェクトから、根っこにある思想的な系譜まで。

## 先行プロジェクト

- **[Cosense](https://cosen.se)**（旧 Scrapbox）: ページとタグを区別しない設計、ブラケット記法によるリンク、リアルタイム共同編集。garden.ooo の情報設計はここから多くを引き継いでいる
- **[Obsidian](https://obsidian.md)**: ローカルの Markdown ファイルを SSOT とする思想。CEO の [Steph Ango](https://stephango.com) のブログにも共感している。garden.ooo は Obsidian 互換のフォーマットを採用している
- **[Neocities](https://neocities.org)**: かつての GeoCities の心を引き継ぐ、[HTML Energy](https://html.energy) の社会実装。「個人ホームページ」という文化を技術的に再び可能にしようとしている点で共鳴している

## ハイパーテキストの系譜

- **Ted Nelson**: ハイパーテキストという概念の発案者。[Xanadu](https://xanadu.net)。ハイパーリンク以外にも「ハイパーテキスト性」をもつ構造を提唱していて、garden.oooとしてはその構想を再び実装できたらと思っている
- **Tim Berners-Lee**: World Wide Web の発明者。彼が構想した Web は本来リゾーム的で、誰でもどこへでもリンクを張れる圧倒的な自由度を持っていた
- **[Zettelkasten](https://en.wikipedia.org/wiki/Zettelkasten)**（情報カード）: ニクラス・ルーマンの知識管理システム。カード間のリンクによってボトムアップに知識構造が立ち上がる方法論
- **梅棹忠夫の京大式カード**: 日本における情報カードの先駆。『知的生産の技術』（1969）で提唱された、情報の断片をカードに書き留めて組み替えるという手法

## Webの表現力の縮退、文脈崩壊（context collision）

World Wide Webが持っていたハイパーテキストとしての自由度に、結局エンドユーザーは順応できなかった。

CMS（コンテンツ管理システム）の登場は、Web編集を民主化し、効率化した。けれど同時に、投稿タイプ・カテゴリ・タグといった分類体系をコンテンツに先立って設計させることで、Webの階層化を構造的に推し進めてもいった。「まず箱を作り、そこにコンテンツを入れる」という発想が当たり前になり、リンクによって事後的に関係が編まれるというハイパーテキスト本来の性格は後景に退いた。

Webの表現力の縮退を別の角度から進めたのが、ブログ。『日記』というメタファーを借りて、「書かれた日」という単一的な時間軸をつくり、そのなかでコンテンツを整理する。「ブロゴスフィア」以後のWebは 文字通りの網目のような構造から、一本の糸へと単線化した。マイクロブログ（e.g., Twitter）とタイムラインというUIの発明はその単線化をさらに推し進め、ユーザーから「リンクの網の目を自分で編む」という想像力を奪っていった。

タイムラインや検索結果一覧のような「文脈からかけ離れた一覧表示」は文脈崩壊を引き起こす。本来は異なる文脈に属するコンテンツが一覧上で衝突し、誤読や感情的な反応を生みやすくなる。SNSとメンタルヘルスの問題の一端は、このシステムデザイン上の構造にある。

garden.ooo が公開設定に unlisted（バックリンクやリストに出さず、文脈を辿らないと到達できない状態）を設けているのは、この context collision を構造的に回避するため。コンテンツは常に「どの言及から辿ってきたか」という文脈とセットで読まれるべきで、無差別な一覧に投げ込まれるべきではない。

## Vernacular Web

[Olia Lialina](http://art.teleportacia.org) の [Vernacular Web](http://art.teleportacia.org/observation/vernacular/) は、2000年代初頭の個人ホームページの美学、「工事中」バナー GIF、キラキラカーソル、MIDIの自動再生などをアーカイブし、分析した仕事。そこにあるのはプラットフォームによる仕切りのもと、洗練されたデザインにユーザーの創作物が「コンテンツ」として陳列される世界ではなく、「自分の場所を自分で作る」という素朴な衝動。

garden.ooo は、そのWWWやホームページ文化のよさを現代的な技術基盤のうえで再び可能にしたいと思っている。
